夢の続き



  天気を気にしなくていい
  十一月の田んぼが
  今日は空を見上げている
  
  目覚める前に見ていた
  稲穂の米粒の数の夢を
  思い浮かべている
  
  僕のぼんやりした夢は
  三百六十五個の干柿を作って
  一日一個冷凍庫から取出して
  一年中食べたいという
  家族に理解されない夢だが
  
  田んぼと僕が
  この場所にいられるために
  
  田んぼと僕は
  夢の続きを
  見ることとする




   田んぼの一年へ